2025年 4月27日 拵談話会

春の終わりが近づき、初夏を迎えようとしています。皆様どのようにお過ごしでしょうか?
4月の大分支部勉強会のテーマは「拵」です。
刀身は鑑賞する機会が多いのですが、拵を鑑賞する機会は意外と少ないと思います。
今回は支部員の方が所有している拵を持ち寄っていただき、鑑賞・談話をしながら拵に対する理解を深め、刀はどのように扱われてきたのかを知る為の勉強会です。





様々な拵が並びましたが、私たちが武士の刀として想像するような黒単色の拵から、鮫肌を貼ったもの、青貝を散りばめたもの、紋が入ったものなどのお洒落な拵もありました。
鍔や小柄・笄・目貫などの金具を拝見すると非常に細かい部分まで繊細に細工が施されており、当時の職人の技術の高さに驚愕しました。
また、拵を使用する人々は自分の体格・年齢・趣向に合うように拵を軽くしたり、色を鮮やかにしたり、鞘の形を変えたりと職人に細かく注文していた事がうかがえます。
拵とは刀を納める為だけのものではなく、自分を表現するツールの一つだった事が分かりました。
今までは何気なく鑑賞していた拵ですが、これからは細かい部分まで鑑賞してみようと思います。
参加者の皆様、おつかれさまでした。