2023年2月23日 銘切り体験学習会

 日刀保 大分支部の年間行事であります勉強会として、今回は日本刀の「 銘切り体験学習 」を行いました。
講師は刀職の新名理事です。

前回の研ぎ体験に引き続き、ご指導宜しくお願い致します。

説明を受けていざ銘切りに挑戦してみましたが、最初は皆思うように切れず苦戦していました。

力加減もそうですが、鏨が思うように進んでくれず下書き通りに切れません。

おぼつかない金槌の音は、1~2時間ほど経過すると慣れてきたのか段々とリズムの良い音が響いていました。

銘切りが落ち着いてきたところで、茎のヤスリ掛けの説明してもらいました。

想像していたヤスリのかけ方と全然違う事に驚きました。

ヤスリ面を茎に斜めに当てるだけと思ってました。ヤスリの角で1本1本削って線を付けていく地道で気の遠くなる手間のかかる重要な作業だという事が分かりました。

この後、鉄板をヤスリ掛けして銘を切る作業をしてみましたが、ヤスリ面がうまく材料に当たらずに苦戦しました。

銘切は練習の甲斐あって皆さんとても上達していました。

 こうして刀の製作工程に関わる作業を実際に体験してみると、改めて刀職者の技術の高さが理解できました。一夕一朝で身に付く技術ではありません。

このような貴重な体験を通じて、さらに刀剣への知識を深めていきたいです。